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墓地

ご先祖様のお祀りは、美しく心を込めて。
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お墓建立に際して。

1 お墓を建立する意義

 昔から、「人は大地に生まれ、大地に育ち、大地に帰る」といわれ、父母への報恩と故人へのご冥福を祈りお墓を建て大地に葬る訳ですが、そこに葬る事とお墓を祀る事は人間社会において、父、母家族に対し、人として尊厳を示す大切な行為であります。
 古いお墓で板碑というものが全国に多く残されていますがこれは板石で、上部が種子の形に造られた特殊なものですが、この種子には新しく芽を出して欲しいという願いや祈りが込められているようです。供養と共に「輪廻転生」「復活」「再生」又は死者への冥福を心から祈り建てられたものだと思われます。
 このように今も昔もその願いは変わらないと思いますが、お墓を建立して子孫が先祖供養を受け継ぐかたちは、崇敬礼拝の容儀が整い、本家、分家に関わらずその時代を受け継ぐ家族として、ご先祖様を想い、感謝し、次代の子孫繁栄を祈る事は大変意義深い事でもあります。

2 ご供養のかたち

 ご供養の儀式形態は宗教によって、さまざまな考え方、受け止め方、祭司の仕方、形がありますが、お墓に納骨して埋葬する事は殆どが同じ形で行われております。
 ご先祖様へのご供養の心にその差は無く、どのような形であっても祀る尊さに変わりは無いように思います。

3 一般的なお墓の建立

ご先祖の供養    ご先祖供養塔(五輪塔、宝篋印塔等)
ご父母の供養    一代供養墓(夫婦墓、一代墓等)
ご家族の供養    代々供養墓(一基代々墓)
子供様の供養    子供供養、水子供養(地尊墓、観音様墓等)
 
以上の供養の形を組合わせて建てる事もあります。
墓地の広さによって石碑の大きさ、組合わせも考えて設計いたします。

4 現代の石碑

 一般的には代々墓といわれる形で○○家之墓として、石碑の正面に刻み、家族が一緒に入れる形が多く、故人の法戒名を石碑の側面又は霊標に彫り込む形になります。石碑の形には洋墓と称する低く横長の石に○○家と刻まれ、和型の石碑と同じ意味の代々墓として、最近増えつつあります。
 又、デザイン墓といわれる形で故人の想いを受け継いで、生前の仕事や趣味等をお墓の形にするもの等、色々新しい形を好まれる方も多くなりました。

5 お墓を建てる時期

 立てなくてはならない時期はありませんが、ご先祖様の供養塔として五輪塔や代々墓を分家初代でも建立して、日頃からご先祖参りをする事は子孫への情操教育としても大変意味のある事であります。
 そして、昔は家族が亡くなった時、田舎ではお葬式の後、直ちに埋葬(土葬)されていましたが、近年火葬施設が整ってからは自宅やお寺等でお祀りされ、各家の事情にもよりますが49日、百ヶ日、一周忌迄おいてから納骨されるケースが多いようです。新仏様が出来た時又はご先祖供養についても、何時お墓を建て、お祀りするかは各人の考え方次第ですが仏様、故人のご冥福を祈り、追善供養のお参りをする為には早く納骨をされ、内外的にもその形を整える事は施主として、しなければならない大切な事の一つです。
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